絶対的な世界観、存在感、破壊力

絶対なんてない、誰か言う
誰がわかってくれなくてもいい
めまぐるしく過ぎていくさまざまを想うと、なんかむなしい。
感動は褪せてって私の眼にはきっとなにものこらないこと。
ふと振り返ると嫌というほど無駄に歳をとっていてもう取り戻せないこと。
意味がないこと。

せつなくなるのは過去がすばらしすぎるから。それは瞬間の賜物。
人、音楽、映画、本に逢えたことは唯一の幸せ。
タイミングよくその場にいあわせられることは奇跡的。
生きることがすばらしいなんてまだ言えないけど
細々としたものを独断と偏見込みで愛せるようになってきた。
少しの成長。

2004年のクリスマスにみた光景を忘れられない。
脳はとっくにほかのことでいっぱいになってしまってるけど
心にはずっと棲みついてる。誰にも壊されず、たまに顔を出す。
苦しくなる。
捨ててしまったものを拾いはじめる。
みんないてもひとりきりの世界、闇と光が共存してた。
空間がひとつになってなにものもよせつけないような
放出してるあいだはなにもこわくないんだということを知った。
眼の前にひろがるのはショートフィルムのように
ただならぬトラウマをつくった。
あのとき以上の衝撃は多分もうない。でもあのときの衝撃はなくならない。
あのときのあの声は永遠に私の偶像。

ストロボが好きだった。
声にならない声にあこがれた。
私にはなれなかったけど同じものが私の心にもひそんでた
それだけを大事にしたい。

冬の感触が肌に戻ってきて
空には満月。