光の砂

長い夢がおわった

ぼくはひとりで帰る

知らない人らの笑う顔から目を逸らす

感覚ない指先で古い記憶なぞるとき

だだもれた涙なぜかな

 

雨がふっていたの

確かめることはできない

バスはいってしまって次の便を待ってる

 

嫌われるの恐れて

吐いたうそふくらんだ

知らない人らを呪い憧れていただけだ

すすまない針の音永遠にながめたり

見上げた先にせまる闇

 

思い違いしたの

確かめることはできない

君はいってしまった

なくなるの待ってる

それだけのこと

それだけのことさ

 

長い夢がおわった

それだけのこと

それだけのことで

吐いたうそ破裂さす

そしてまた思考の底へ

もぐりこんだらでられない