変われる、変われない

それが好きそう、とかあれっぽい、と言われることがある。
その先入観みたいなものを受け容れたくなくてその場ではあーでもないこーでもないと持論を展開する。
形にあてはまるものでいたくないので。
そうは言っても気になる。
他人の目に自分がどううつっているのか、客観的な捉え方が気になる。
例え話も私にとっては間接的に貴重な感想で
それを自分の目でみて判断したいと思う。
人の言葉にいちいち左右されてしまうのはよくないと知ってるけど。
私は私の視点でしか自分を見えていないし、自分を贔屓するし、美化するし、卑下する。
頭で考えているものとは別に、外に放たれる自己説明はいつも脚色されている。
悪くみられたくもないし、かといってよく言ってハードルをあげたくもないのだ、

カセットテープに吹き込んだ自分の声をきいてみたとき
飾り気ひとつない昔の写真をまじまじとみてみたとき
私はそういう現実をないものとしてつくりかえたいと強く思う。
今の私でいることが不思議でたまらない。
私はもっと裕福に育って幸せに囲まれて大学にゆき将来の不安なんてない
人から愛される人でいれたはずだ(そうありたかった)、という理想
一歩間違えてればもっとひどい私だっただろう(いろんな意味で)、という恐怖にも似た現実
その中を縫ってここにこうしている私はひどく不幸でもなく状況認識も曖昧で
いま、なにをすればいいのかわからない。
最低限の幸せを噛み締めなきゃいけない。

人は変われる、変われない、
嫌でも変わってく、変わらない。
私に選択肢などなく
ここでいま、なにをすればいいのか決めるのが私の仕事で
生きるために生活をこなす、そのために何ができるか考えなきゃいけない。
なにもできなくても、なにかしようとしなきゃいけない。
そこでは常識も感情も関係ない、夢も希望もへったくれもない。